今ではすっかりお馴染みの3階建の細長い住宅。
一時はミニ戸建てなんて揶揄されることもありましたが、最近は当たり前のように目にするようになりましたね。
うちもこのタイプの戸建に住んでいますが、去年で住んで丸5年になったので、
実際に暮らしてみたメリット・デメリットを率直にまとめてみました。
3階建て住宅にはメリットとデメリットがある←当然w
ネットにも記事になっていますが、3階建て住宅には確かにメリットもデメリットもあります。
でもそれってマンションにもあるし、従来の2階建住宅にだって存在しますよね。
なぜ3階建住宅だけが話題になりやすいのかと云えば、ただ単にまだ新しく、流通量が少ないからだと思います。
また実際に3階建住宅で育って大人になった人も少ないし、住んでいる人の話を聞く機会もないからだと思っています。
私も購入前は色々悩みましたが、もう住み始めてしまったので(笑)、私なりの体験をまとめてみようと思います。
3階建住宅で暮らすデメリット
購入前に検討していた時にも不安に感じていたものの、実際に住んでみて感じたデメリットをリストアップしてみました。
デメリットと言っても、人によっては気にならないかもしれないし、購入前に不安だったのに住んでみたらそうでもなかったものもあります。
また住宅のデザインや間取りによって必ずしも該当しないものもあると思います。
- リビングが2階(うちの場合)
- 階段の上り下り(物を取りに行くのが面倒)
- 2階リビングにドアがない
- 隣の家との距離が近い
- リフォーム
- 大型家具、大型家電はクレーン搬入
- 1階が寒く、3階が暑い
- 緊急搬送
リビングが2階(うちの場合)
うちは建売で購入したので、リビングが2階でした。
今はもう慣れたのであまり不自由はないですが、やはり食料品をたくさん買った時は階段の上り下りが大変です。
また友達が遊びに来たときに2階に案内しないといけないので、足の悪い方や少々高齢の方には申し訳ない気持ちになる時があります。
階段の上り下り(物を取りに行くのが面倒)
これも3階建住宅に暮らしたらついて回る問題ですが、とにかく階段の上り降りは生活導線を工夫しないと増えます。
朝の忙しい時に何か忘れ物をすると、ドタバタドタバタと上ったり降りたりを繰り返す事になるので、モノをおくレイアウトの工夫をしておくとラクになると思います。
また階段があるので、お掃除ロボットのルンバは設定をしてリビングのみしか使えません(笑)一度、貰いましたが、自分でかけてもいいかなぁと妹にあげました。
2階のリビングにドアがない
階段(直線ではない)を上がってすぐリビングなので、リビングにドアがついていません。
その為、冬は暖かい空気が3階に向かってしまい、夏は冷たい空気が階段から下に向かってしまう為、リビングから1階に降りる階段、3階に上がる階段それぞれにスクリーンカーテンをつけました。
1階に降りる階段
3階に上がる階段
これで結構空調効率が良くなり、また少し防音の効果もあるのか、ドアがなくても快適に生活できています。
エアコンを使わない季節はスクリーンカーテンを上げっぱなし、夏と冬も出かける時にスクリーンカーテンを上げていけば換気はできます。
エアコンをタイマーにした時は閉めたままにしたり、
音楽を聴く時は下ろしたり…意外と調整がきくので気に入っています。
スクリーンカーテンはこちらで、オーダーしました。
隣の家との距離が近い
本当に窓から手を伸ばせば隣の家の壁に手が届きそうです(笑)
横向きにカニ歩きできる程度の隙間しかありません。
太った人ではなかなかあのスペースは通れないだろうなと思います・・・
同時に隣の家の照明が付いていると明るいので、窓が隣り合ってる場合は寝室のカーテンは遮光性の高いものが良いです。
また音の問題もありますね。
うちはお隣さんも二重サッシなので、そこまで気になりませんが、選べるなら二重サッシが良いと思います。
リフォーム
内装のリフォーム、いわゆる部屋割りを変えたりと言った大幅なリフォームはなかなか難しい構造ではないかなと思います。
また外壁の塗り替え等、隣との距離が近いうちの場合は、足場を作ったり等でなかなか大変になるのではないかなと想像しています。
職人をやっている方に聞いて見ましたが、最近はこういう住宅が増えてきたからか、職人さんたちも色々考えてるようです。
きっとうちが外装リフォームする頃には職人さんたちも慣れたものかもしれませんね。
大型家具、大型家電はクレーン搬入
階段の構造、またリビングが2階にあるのも理由ですが、ソファーと冷蔵庫はうちはクレーンで搬入でした。
はっきり言って面倒くさいです!!
そして搬入代も余分にかかります(笑)
前の道路幅も狭いとクレーンは入れないので、細い路地に入った住宅地の場合は買う前に道路幅も含め確認したほうが良いです。
1階が寒く、3階が暑い
これはもう仕方のない問題ですが・・・
狭い土地に家を建てているので、周りに同じ高さの家が多いです。
隣との距離も狭いため、どうしても1階は日が当たりずらく、また暖かい空気は上に上がっていくので、3階との室温差はかなり感じます。
うちはビルドインタイプの車庫になっていないので、1階はまだマシな方かもしれませんが、1階が車庫になっているタイプだと、本当に陽が当たらない可能性があるので
日中に家を見学に行った方が良いと思います。
救急搬送
これは個人的にすごく盲点だったのですが・・・
階段が直線ではなかった為、私が救急車で搬送された時は、担架が使用できず、毛布とエアマットのようなものに包まれ搬送されました。
しかもぎっくり腰での搬送だったので・・・それはそれは痛かったです(涙)
滅多にない事ですが、冷蔵庫やソファーが搬入できないのと同様、人間も寝たまま搬送できないので、注意してください(笑)
3階建て住宅で暮らすメリット
お待たせしました!!!
順番逆の方がよかったですね(笑)
3階建て住宅で暮らすメリットを紹介します。
散々、デメリットを書いてきましたが、安心して下さい。
メリットも沢山あリます!!
なぜなら、私が3階建てに住んでいるので!!
- 狭い土地で家が持てる
- プチ二世帯住宅にできる
- 洗濯機置き場は3階
- 階を隔てるとお互いの音が気にならない
- トイレが2つある
- 子供部屋を3階にすることで、必ずリビングを通る
狭い土地で家が持てる
多分、3階建住宅を検討している人の多くが、これが理由ではないかな?と思うのですが、戸建てに住みたいけど、土地が高いですよね。うちもそうでした(笑)
でも今は同じ地域でマンションとそんなに変わらない価格帯で戸建てに住むことができる選択肢がこの3階建て住宅だと思います。
マンションで暮らしている人も多いと思いますし、個人的にはマンションもすごく良いなと思っています。
ただ、子供を持つという選択肢をした場合、戸建てにメリットが多かったです。
また購入するとなった時に、マンションのデメリットでどうしても納得できなかったことがあった為、うちは3階建て住宅にしました。
プチ二世帯住宅にできる
これは住んでから、気がついたことなのですが、2階がリビングの場合、リビングを共用にして、3階居室は若い人、1階居室は高齢者といったプチ二世帯が可能だなと思いました。
うちの場合は、トイレが1階にも3階にも付いているし、お風呂は1階、洗濯機が3階なので、一部不便なところはありますが。
一時期、旦那の家族が海外から来ていた時に、2階を挟んでいるからか、意外と快適にプライバシーが守られていた感じがしました。
洗濯機置き場が3階
3階建てに暮らす時に、結構心配だったことが洗濯物だったのですが、うちの場合は、洗濯機置き場が3階にあるので洗濯物を干すのはすごく楽でした。
特に子供がおねしょをする時期には、汚れたシーツなどをすぐに洗濯機に入れることができます(笑)
寝ている間に洗濯して、朝、干して、そこからリビングに降りていくこともできるし、
朝、寝室で脱いだパジャマをすぐに洗濯機に入れたり、意外と寝室の近くに洗濯機があるのは良いかもって思いました。
階を隔てるとお互いの音が気にならない
普段はそれぞれ居室で過ごしたり、リビングで過ごすこともあるのですが、階を隔てているので、家族の生活音で神経質になることがなくなりました。
例えば、子供が寝ていても、音楽を聴いたり、テレビを見たりする音は気にせずに出せます。
平面だったマンションで感じていた「人の気配」がないのは、戸建てならではですね。
やはり階を隔てているとずいぶん違うなと感じます。
トイレが2つある
私は実家が2階建てでも、トイレが2つあったので当たり前だと思っていたのですが、
やはりトイレが2つあると、すごく快適ですね。
1つをお客様用にしておくこともできますし、プチ二世帯住宅のところにも書きましたが、トイレも1階と3階で分けて使えるのは本当に楽です。
子供部屋を3階にすることで、必ず家族と顔を合わせる
家を買ったときに、一番日当たりが良く快適そうな部屋を子供部屋にしようと決めました。
必然的に3階になるのですが、そうすると子供が自室に行くのに必ずリビングを通過しなければならなくなるので、個人的にすごくいいことだなと思いました。
ただ3階の部屋は夏はすごく暑いのでエアコンはかなり使いそうですが、子供もプライバシーが保てる面もあり、ちょうど良い距離感が保てそうな気がします。
3階建住宅のメリット・デメリット まとめ
まだまだ他にもメリット・デメリットはありそうなのですが、パッと思いついたことをまとめてみました。
3階建て住宅にもいろいろ間取りがあるので、物件によるかな?と思いますが、うちが買うときに気にしたポイントは下記です。
- プライベートが確保できる間取り。
←それぞれが自室で好きなことをしていても、気にならないように。
- 1階が一部車庫になってないタイプ。
←将来は2階建てとして3階部分を使わない選択。
そして一部諦めたところは、1階の日当たりです。
というのも、良く考えたら平日の日中は働いていたり、学校や保育園にいっているからです(笑)
土日・祝日の昼間の為に、立地の変更や予算を上げるメリットを感じなかったこと、
またその代案として屋上が付いている家にしたので、天気の良い日は、屋上に行けば良いという答えに行きつきました。
屋上については、また別の機会に書こうと思いますが、3階建住宅を検討されている方の、参考になれば嬉しいです。