少し前からパワーカップルという言葉がよくメディアで出てきますよね。
以前、パワーカップルという言葉を聞いた時にこんな記事を書きました。
パワーカップルの定義は
- 夫婦共に高収入(年収700万円以上)
- 世帯収入が1000万円以上、かつ正社員
- 夫の収入が600万円以上、妻の収入が400万円以上
とありました。
「カップル」とつく以上、女性が働いていることは絶対条件になりますし、女性が男性並みに、特に上の一番上に書いてある条件だと時に男性以上に収入を得ていないと厳しいですよね。
私の周りにいる、パワーカップルに当てはまっている(と思われる)人達も、やはり女性がお仕事を頑張っている人ばかりです。
今回は、パワーカップルの女性たちに焦点を当てて、次回はパワーカップルになる方法の2回に分けて自分なりに周りを見ていて感じたことをまとめてみます。
パワーカップルはどのくらいいるの?
そもそもパワーカップルでどのくらい存在しているのでしょうか?
都内で暮らしていると、以前よりも共働きが当たり前になってきている気がします。
それでもパワーカップルに当てはまる人たちはやはり子供のいない夫婦、いわゆるDINKSの割合が多いんじゃないかな?と思います。
ちなみに令和2年の男性の年収700万円以上の割合は20.5%、女性の年収700万円以上の割合はわずか3.8%でした。
となると、夫婦共に700万円以上の割合は…
年収700万円以上の女性が全員結婚しててもかなりレアなケースになっちゃいますね。
最近メディアで話題になっていることを考えると、夫600万円、妻400万円を含めているのかもしれませんね←かなり割合が増えそうですし。
女性の年収700万円の割合を見ても、女性の仕事や働き方も大きなキーになっているような気がします。
次に女性の働き方をみていこうと思います。
平成1ケタから中盤の女性の働き方
バブル世代の女性たちの中には、自ら選択し派遣就業をしていた人たちがいたそうです。
好きな時に働いて、好きなだけ稼いでパーッと海外に行って買い物をしたり旅行をし、また帰国してまた派遣に励むという、キラキラした派遣社員です。
しかしながら私が社会人となったころに感じていた「派遣社員」のイメージは「正社員になれなかった人」。
私と同年代の女性には、もちろん望んで派遣社員を選んだ人もいますが、就職難の時代だった為に女性だけでなく男性でも正社員になる事ができず、契約社員や派遣社員、パート・アルバイトを選ぶしかなかった人もたくさんいました。
その後、運良く正社員として働くことができた人もいますが、非正規雇用で働いている人も未だたくさんいます。
また正社員ではない=「安定した仕事」とは認識されず、特に親世代の同意が得られにくいのか、結婚をしていない友達もたくさんいます。
少し違うけど、ドラマにもなった「ハケンの品格」はバブル時代の派遣社員に似たイメージかなと思います。
ハルコも派遣期間が終わると海外に行ったり、好きな事をしてまた派遣に戻ると云った生活を送っていますよね。
女性労働人口の中には、時代の流れで正社員になれるチャンスを逃してしまった人たちもたくさんいて、パワーカップルという不思議な言葉が生まれたような気もします。
パワーカップルの女性の職業
今現在、私の周りにいる人でパワーカップルだなと思う女性の職業に焦点を当ててみます。
自分の周りだけかもしれませんが、正社員、もしくは独立してご自分で会社や事業をされている、もしくは資格を活かした専門職の正社員、フリーランス、営業成績が給料にダイレクトに反映される職種で働いている人がほとんどな気がします。
給与水準の高い大手企業は高学歴で新卒入社や転職が必要かもしれませんが、専門性が高く男女同権でスキルに比例した給料が頂ける仕事や営業成績がダイレクトに反映される仕事は、学歴よりも本人の頑張りが反映されているのかな?という気がしています。
具体的にいうと金融系やIT・クリエーター系や法律系の資格を生かした仕事、また医療系の仕事、また保険、不動産などの営業成績に給料が比例している人が多い気がします。
業界全体として給与水準が高いというのもある気がしますが。
パワーカップルの女性の働き方
パワーカップルの女性の年齢層は給与水準からして、必然的に20代後半以降の女性が大多数を占めていると思います。
時代背景もあると思いますが、同年代の私の周りのほとんどは社会人になって以降、仕事に邁進してきた女性が多いです。
中には、子供がいない夫婦の人も含まれていますが、キャリアを築いていく上で女性は働き方、結婚、子育てが全て切っては切れない関係になっています。
今は私たちの時とは少し時代が変わっていると思いますが、彼女たちと実際に職場、仕事を通じて感じたことをそれぞれの年代でまとめてみました。
20代のメリット・デメリット
メリット
○仕事、遊び、子育ての体力がある
○早くに家庭を持つと、子供の手が離れるのが早いので将来的に40代からバリバリ働ける。また子育ての経験が部下の育成の時に意外と役立つ(イライラしないなど)
○親の年齢も若いので子育てが頼みやすいケースもある
デメリット
○友達が働いていたり遊んでいたりするので、子育てにストレスを感じやすい
○産休が取りづらい(仕事がまだ一人前ではないので言い出しにくい)
○産休前に仕事で居場所を確保していないと職場復帰がしづらい
○経済的に余力が少ない
20代後半〜30代前半のメリット・デメリット
メリット
○職場で自分の居場所ができる
○結婚、出産後も働いていけそうか、無理そうかの判断がしやすい
○遊びたいという気持ちが減ってくる
デメリット
○体力が落ちてくる(仕事、子育てともに)
○出産のリミットを意識し始める、結婚について焦り始める
○仕事が楽しくなってくると、結婚、出産が後回しになりやすい
35歳以上のメリット・デメリット
メリット
○管理職やそれなりの立場を与えられると仕事が楽しい←経済力もつく
○職場復帰がしやすい
○経済的に安定しているため、子育ての不安が少ない
○部下の育成等の経験があると、子育ても感情的にならない
デメリット
○それなりの立場になると、職場復帰を早くしないといけなくなる場合がある
○子育ての時間よりも仕事に拘束される可能性がある
○仕事と子育てを両立する体力がない
○周りのパパ・ママがみんな若い!
私自身は35歳以上で、結婚、出産をしました。
まさに20代後半から30代前半は、仕事が楽しくなってきた時期で、結婚、出産はなるべく後回しにしたいと考えていました(笑)
結果、35歳を過ぎて結婚、出産をしたのですが、出産で体も疲れているし、子育てと仕事で本当に毎日がボロボロだったのを覚えています。
今も、公園で子供と遊ぶにも体力が全然なくて本当に子供に申し訳ないなと思うこともたくさんあります。
でも職場復帰をした時に、子育てで鍛えられたのか部下との接し方が自分でも変わったなぁと思います。
ちょっと大袈裟かもしれませんが、「誰にでもその人を産んでくれたお母さんがいる」と思うと一人一人に対して大切にしないといけないという気持ちが以前よりも私は増しました。
パワーカップルの女性 まとめ
働き方の変化が、女性の結婚や生き方の多様化につながり、それが男性の育児や家事への参加、家庭や家族の形にも影響を与えますよね。
パワーカップルという言葉が出てきたのも、まさに女性の働き方の変化がもたらしたもので、今まさに進化中と言えるのではないでしょうか。
収入が高ければ生活は楽ですし、経済面のストレスは多少なりとも軽減されるのは間違いないと思いますが、もちろん収入が高いだけが全てではないですよね。
女性は出産をすると産前・産後休業は必ず発生しますし、仕事、子育てなどがダイレクトに人生に関わって来ることが避けられません。
夫婦それぞれ、個人個人で幸せと感じる形は違いますよね。
自分自身、夫婦がそれぞれ納得していることが一番だと思うので、私たちの世代の経験がこれからの方たちの参考になれば嬉しいです。